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『フェアトレード@Life』執筆者 藤原 千尋さん

『フェアトレード@Life』執筆者 藤原 千尋さん

数年前より、暮らしの中で見つけた「ささやかなイイこと(=ちょこボラ)」の楽しみを、雑誌・ウェブ等を通じて紹介している藤原千尋さん。たまたまイメージしていた欲しい物が「自立支援商品」だったことをきっかけにフェアトレードに関心を持ち、すでにフェアトレード購買歴は4年のエキスパートです。今回は、私たちの心を豊かにハッピーにしてくれる、フェアトレードのお買い物ライフをご紹介いただきました。

“社会にイイことをしたいと思ったとき、ボランティアでなく、日常でできることが大切だと気付きました。お買い物ならムリなく楽しく、続けられますよ。”


■アンフェアな取引に「待った」をかけ、貧困に苦しむ人々を支援する国際協力の手段のひとつが、フェアトレード(fair trade)。

 フェアトレード(fair trade)とは、途上国の生産者に公正な対価を払い、生産者の自立を支援する貿易のことをいいます。生産者がつくったものを安く買い叩き、一部の業者が多く利益を得るようなずるい売り買い(アンフェア・トレード)に虐げられて生活に困っている人々を支援するために、フェアトレード団体が、生産者から「フェア」な取引で買い取った商品であることをアピールしつつ、一般消費者に売る仕組みです。フェアトレード団体は、労働条件も考慮しつつ、働きに見合ったお金を生産者に支払います。
 日本では、2-3年前からフェアトレードコーヒーなどを中心に認知されつつありますよね。1986年にオランダのフェアトレード団体を通じてアフリカのコーヒーが販売されたのが、日本でのフェアトレードのはじまりといわれているんですよ。


■生産者と購買者が、「寄付を受ける、寄付をする」という意識を持たない関係のほうが、よい商品を生み出すモチベーションにつながり、結果的によいブランドとして認められることも。

 フェアトレードのよさは、単に途上国の人々がつくった手工芸品を暮らしに困らない価格で買ってあげるという「寄付」に近い感覚ではなく、商品がより多く売れるために、フェアトレード団体と生産者が消費者のニーズや商品の安全性・品質をしっかり踏まえたうえで、商品開発し生産しているビジネスそのものであることです。実際、生産者情報が公開された安全性の高いものであり、品質もセンスも使い勝手も非常によいものであれば、私たちは、それが多少高いものでも納得してその商品を買います。そうやって、生産者も消費者に刺激されてよりよいものを作ってゆけば、買い手の口コミによってブランド化されるようなフェアトレード商品が、今後もっと増えてくるのではないでしょうか。


■フェアトレードの楽しみは、お店でその商品について店員さんに聞いてみること。お買い物の目が肥えます!

 私もはじめはインターネットでいろいろなフェアトレード商品を調べて購入していました。以前は、個人的な活動でフェアトレード商品を販売しているお店が多かったように思いますが、最近では一般企業の取り扱いも見られるようになってきましたね。フェアトレード団体の活動も、年々活発になっているようです。
 私は、フェアトレード商品に出会ってから、ひとつひとつの製品を、誰が作ったのか、どうつくられたのか、一生使えるものかどうかをよく考えて購入するようになりました。
フェアトレードショップに実際に出かけてみて、店員さんに商品の説明を聞いてみるといいですよ。きっと、生産地から流通にいたるまでいろいろな商品にまつわる情報を詳しく教えてくれます。店員さんが、その商品を心から気に入っていて、私にすすめてくれている想いが伝わってくるので、本当に安心して買うことができ、結果的に後悔しない、気持ちのよいお買い物ができます。
 フェアトレードによって、お買い物の目が肥えたということでしょうか(笑)。


■まずは、カタログを眺めて気に入った洋服やアクセサリーから買ってみる。お友達への贈り物にもいいですよ。気軽にはじめてみると、自然に意識が変わってきます。

 フェアトレード商品を一度も買ったことのない方は、いちどカタログなどを取り寄せて眺めてみてください。そして、もしも気に入ったものがあったら、ぜひ買ってみてください。「そのお洋服、素敵ね、どこで買ったの?」と聞かれると、すごくうれしいものです。本当に良いものだったり、美味しいものだったりすると、お友達にもすすめたくなりますしね。
 私は、少し高めだけど、安全・安心で、しかも美味しいフェアトレードコーヒーを味わいながらしみじみと飲む。そんなカラダにも心にもやさしい生活が楽しめるようになりました。それが、コーヒー生産国の不法な森林伐採を阻止する行動にもつながり、環境問題とも密接な関係にあることも意識するようになりました。
 また、フェアトレードを通じてお買い物意識が変わるにつれ、洋服や身の回りのものも長く使えるものが増えました。ムダな出費が少なくなって、結果的に節約になった(笑)。生活の中から出る廃棄物も自然に少なくなったりと、ライフスタイルが大きく変わるきっかけになりました。


■都会から離れた茅ヶ崎でプチ・田舎暮らしを満喫。ガーデニングから学んだことは、まずは植物を「見ていてあげること」。育児や人間関係の原点を教えられました。


 夫がサーフィンをするため海の近くということで、1年前に茅ヶ崎に引っ越してきました。車がなくても、自転車でどこにでも行ける茅ヶ崎の生活が気に入っています。
 いま興味があるのがガーデニングです。ガーデニングといっても、お金をかけてゴージャスな植栽をするのではなく、自然に限りなく近い庭造りです。
 かつては、どんな植物も枯らしてしまうタイプだったのですが、ある日、植物は植物なりに環境に対応していく生命力があることを知ってから、人が下手に手を加えず、植物の成長をサポートしてあげることの大切さに気付きました。実際に緑を育てていくなかで、環境のメカニズムを学んだり、環境問題が理解できたりして、緑から教わることは計り知れません。
 植物を育てるうえでだいじなのは、ただそばに置いておいて機械的に水を与えることではなく、「いつも見ていてあげる」ということ。そうすると、本当に緑とも会話ができるようになるんですよ。これは子育てや人間関係にもいえることだと思います。会話はしていても、「見ていてあげる」をしないと、ダメになってしまうんですよね。

 



<藤原 千尋氏 プロフィール>

1967年東京都生まれ。出版社勤務を経て執筆業に。自分にできる範囲で、楽しく、さり気なく続けられる「ちょこっとボランティア」略して「ちょこボラ」をテーマに、ウェブや雑誌に記事を執筆。国際協力、高齢者・障害者福祉、環境問題などさまざまな活動にアプローチ中。現在、茅ヶ崎の借家にて4匹の犬猫、わずかな植物たちと暮らしながら、ペットの飼育、農業および緑化問題などについても関心を持つ。

著書に『ちょこボラ! ~今すぐ始められるお手軽ボランティア~』『鬼嫁婚のススメ 楽して幸せになる』(ともにアメーバブックス)など。


■編集部から
藤原さんは、主婦であり母でありながら、マルチにアンテナを広げエネルギッシュに執筆活動をされています。初対面の前に想像していたよりも、自然体でゆったりとした雰囲気を醸し出す素敵な女性でした。フェアトレードショップで購入したというファッションコーディネートもとってもおしゃれ。潮風でちょっと錆びたママチャリをさっそうと乗りこなす藤原さ ん。是非、茅ヶ崎にフェアトレードショップをオープンさせてください!私もお買い物にいきますよw!

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